エレベーター停止でも患者さまへの食事を止めない― スタッフ全員でつないだ夕食提供 ―

 広報部

 今回の熊本地震の影響により、当院では安全確保のため院内のエレベーターが停止する事態となりました。通常であれば配膳車を利用して3階病棟へ食事を届けていますが、エレベーターが使用できない状況では、これまでどおりの方法で食事を運ぶことができませんでした。

 しかし、「患者さまに温かい夕食を時間どおりに届けたい」という思いは、職種を問わず全てのスタッフが共有していました。

 栄養科、看護部、事務部、検査部、医師など、部署の垣根を越えて多くのスタッフが集まり、配膳車から食事を一つひとつトレーに載せ替え、階段を使って病棟まで運びました。階段の踊り場ではスタッフ同士が声を掛け合い、リレー形式で食事を受け渡しながら、患者さまのもとへと丁寧に届けていきました。

 食事は患者さまにとって栄養を摂るだけではなく、毎日の楽しみであり、治療を支える大切な時間でもあります。だからこそ、どのような状況であっても食事の提供を止めることなく、安全に、そしてできる限り温かい状態でお届けできるよう、職員全員が一丸となって対応しました。

 今回の対応では、普段は異なる部署で勤務するスタッフ同士が自然と協力し合い、それぞれが自分にできる役割を考えながら行動する姿が見られました。災害という予期せぬ状況の中でも、「患者さまを第一に」という共通の思いが、病院全体を一つにした瞬間でした。

 幸いにも、夕食は大きな混乱なく各病棟へ届けることができ、患者さまへ予定どおり提供することができました。この経験は、災害時における職員同士の連携の大切さを改めて実感する貴重な機会となりました。

 当院では、今後も災害時において患者さまへ安心・安全な医療を継続して提供できるよう、防災対策や訓練、関係部署との連携強化に努めてまいります。

 患者さまやご家族の皆さまには、ご理解とご協力をいただきありがとうございました。これからも地域の皆さまに安心していただける病院を目指し、職員一同、力を合わせて取り組んでまいります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です