Aさんの素敵な日常〜外来リハビリ編〜

リハビリテーション室 福岡

 リハビリテーション室では、患者さまとじっくり向き合いながら訓練を行う中で、数々の人生経験や想いを伺う機会があります。今回は、ご本人のご了承をいただき、とても素敵なお話をご紹介させていただきます。

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 84歳のAさんは、週に一度、外来リハビリに通われています。おひとり暮らしをされており、常に「娘に迷惑をかけたくないから、自分のことは自分でやるの」とお話しされる、自立心にあふれた方です。

 以前の病院では、膝の手術を勧められるほどの状態だったそうですが、「杖も手術もイヤ。やっぱり自分の足で歩きたいの」と、当院でのリハビリをご希望いただき、「高原病院のリハビリだったら歩いて通えるから」とおっしゃってくださいました。

 Aさんは、いつも明るく、はつらつとされていて、お話している私たちも元気をいただいています。
「“茶のん場”で集まりがあると、お友達から呼び出されるのよ」と笑顔で話されるAさん。てっきり食事に誘われているのかと思っていたら、「“ご飯を作ってほしい”って頼まれるの。みんな“こんなに美味しいものが作れるなんて!”って喜んでくれるのよ」と教えてくださいました。

 「みんなと話すのも楽しいし、ご飯作りも、足が痛いけど、作っていると夢中になって痛みを忘れるのよね」と語るAさん。その日々の過ごし方こそが、Aさんの元気の秘訣だと感じます。

 明るく前向きに、人とのつながりを大切にしながら、社会の中で役割を持ち、自分らしく生きる——
 Aさんは、そんな理想的な年の重ね方を教えてくださる、私たちのお手本のような存在です。 これからも、今の生活が続けられるよう、外来リハビリを通してサポートさせていただければと思います。素敵なご縁に心より感謝申し上げます。

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