若いうちに備える安心― 子宮頸がんワクチンのご案内 ―

 みなさんは「子宮頸がん」という病気を聞いたことがありますか?
子宮頸がんは20代・30代の若い世代にも起こりうる病気で、その原因のほとんどが「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの感染によるものです。

 実はHPVはとてもありふれたウイルスで、特別なことではなく誰でも感染する可能性があります。でも安心してください。ワクチンを接種することで、将来の子宮頸がんを防ぐことができるのです。

 また、子宮頸がんになってしまうと、治療のために子宮を失い、妊娠できなくなってしまう人もいます。
 だからこそ、「防げるがんは防ぐ」ことがとても大切です。

ワクチンの対象年齢

・公費で接種できるのは 小学6年生(12歳)から高校1年生(16歳)までの女性です。

 ワクチンは数回のスケジュールで接種します。若いうちに接種しておくと効果が高く、将来の自分の健康をしっかり守ることにつながります。

キャッチアップ接種について(2025年9月時点)

 現在日本では、定期接種の対象年齢(小学6年生~高校1年生)を過ぎてしまった人に向けて、「キャッチアップ接種」 という制度が設けられています。

  • 対象:過去に接種の機会を逃した 平成9年度生まれ~平成20年度生まれ(1997年4月2日~2009年4月1日生まれ)の女性
  • 費用:公費(無料)で接種可能
  • 期間:2026年3月31日まで(※厚労省が定める時限措置)
  • 内容:3回接種が基本。過去に1回や2回だけ受けた(2022年4月1日〜2025年3月31日)場合でも、不足分を無料で接種できます。

ポイント

  • 高校を卒業してからでも対象になる年齢層があります。
  • 公費で受けられる期限が決まっているため、対象の方は早めの接種をおすすめします。
  • すでにHPV(子宮頸がん)に感染した人でも、まだかかっていないタイプに対して予防効果が期待できます。
  • これらのワクチンで全ての発がん性のHPVの感染を防ぐことができるわけではありません。ワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

当院で接種可能です!!

 当院でも 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン) を受けることができます。
「どんな副作用があるの?」「痛いのかな?」など、不安や疑問がある人も多いと思います。当院では医師やスタッフが丁寧に説明しますので、安心して相談してください。

外来

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