8月末、病院の敷地内で立派な1匹のカブト虫を見つけました。子供の頃は夏になると夢中でカブト虫採りをしたものですが、最近は自然環境の変化もあり、出会う機会が少なくなったように感じます。夏も終わりに差しかかる頃に見つけたこのカブト虫は、私たちにちょっとした季節の贈り物のようでした。
持ち帰って我が家で飼うことにし、虫かごや木くず、ゼリーなどを揃えました。朝は木くずに潜み、夜になると元気に動き回る姿を、子供たちと一緒に観察するのが日課になっています。
9月に入り、高原町立病院の周辺でも朝夕は涼しさを感じ、夜には虫の音が響きわたり、季節の移ろいを実感するようになりました。地域の自然にふれながら、日々の診療を行う中で、こうした小さな出会いが心を和ませてくれています。
病棟